70年代ロックの隠れた名盤。ロン・ウッド Now Look

音楽レビュー

こんにちは、jazz335です。

今日は70年代ロックのお話しです。

70年代ロックの名盤といえば?

突然の質問で恐縮ですが、70年代ロックの名盤は?と聞かれて何が思いつきますか?

クイーン「オペラ座の夜」、イーグルス「ホテルカルフォルニア」、レッドツェッペリン「Ⅳ」等々・・・

ピンクフロイド、ヴァンヘイレン、ローリングストーンズ、もう一通り聴いたので、なんか掘り出し物ないかな?というアナタは、かなりのロックオタクですね。

70年代から80年代はロックの黄金時代です。

探せば探すほど、次から次へといいアーティスト、アルバムが出てきます。

80年代ロックはベストヒットUSAが情報源だった

ボクが中学生から高校生のころ、つまり1980年代はロック全盛期です。

小林克也がアメリカのヒットチャートを紹介する番組、毎週土曜日の23:30から放送される「ベストヒットUSA」を楽しみにしていました。

そこで流れたミュージックビデオを見て、気に入ったアルバムを借りるために、レンタルレコード屋にGO!という青春時代を送っています。

けれどレンタルレコード屋には、本国ではそこそこ人気があるにもかかわらず、日本でのセールスがイマイチなアルバムは置いてません。

しかも、あの番組は1981年放送開始なので、70年代ロックの情報が抜け落ちているわけです。

70年代ロックの伝道師、ロックオタクのアニキ

そんな中学、高校時代を経て、20代の頃に地元の電気屋でバイトを始めました。

そこには若い社員の方も何人かいて、その中で偶然出身大学が同じ、つまりボクの先輩にあたる社員の方と仲良くなりました。

当時はステレオ売り場を担当していたので、自然な流れで音楽の話になり会話がはずみます。

そのアニキに「どんなの聴いてるの?」と聞かれて「クイーンやチープトリックが好きです」と返します。

クイーンは小学校3年生のときに、あの名曲ウィーウィルロックユーを聴いて感動し「ズンズン、チャッ。ズンズン、チャッ。」と口ずさんでました。

いまでも、そのとき自宅の居間でレコードに針を落として聞くシーンを鮮明に覚えてます。

チープトリックは5年生のとき。

FMラジオから流れるドリームポリスを聴いて、そのキャッチーなメロディーに惹かれて「ザドリームポリース、ゼリヴサドマヘー」と意味もわからず歌詞を耳コピして歌ってました。

そんな話を熱く語るボクを「なんや、そんなお子様ロック聴いてたん?もっと大人のロック聞かせたるから、うちへおいで」と、先輩社員のアニキが一蹴します。

そして、男一人暮らしのむさくるしいアパートへ連れていかれることに・・・

そこには部屋に積まれたレコードの山。

おそらく500枚は超えていたと思います。

いまでこそ、アップルミュージックなどの音楽配信サービスで、iPhoneに5,000曲のライブラリをポケットに入れて持ち運ぶなんて当たり前です。

ところが、当時のメディアはLPレコード。

アルバムジャケットがデカいんです、これが。

そんな時代に500枚のレコードを持つ、しかもそのほとんどが70年代ロック、という方にはそうそうお目にかかれません。

毎週末、愛車のスターレットでアニキのアパートへ通っては、アルバムを5枚くらい借りて、家に帰ってカセットテープに録音します。

CDさえ当時は出始めで、自宅にCDプレイヤーを持ってる人なんてごく一握り。

ちなみにケータイもパソコンもないです。

見ず知らずの人とSNSで音楽談義で盛り上がる時代がくるなんて、これっぽっちも考え付きませんでした。

そんな中で、先ほどのロックオタクのアニキは、僕の好みに合わせて順番にアルバムをチョイスして聴かせてくれます。

クイーンやチープトリックを始めとしたハードロックばかり聴いていた当時のボクに、ブルースロックが消化できるように手取り足取り教えてくれる、ロックの伝道師のような存在でした。

こうしてボクは、70年代ロックの洗礼を受けていきます。

ドゥービーブラザーズに始まり、フェイセズ、ザ・バンド、リトル・フィート、トム・ウェイツ、エトセトラエトセトラ。

これらのアーティスト名を聴いて生唾をゴクリとのみこんだ、そこのアナタ!

まさか次に紹介するアルバムは聴いてないでしょうね?

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ローリングストーンズのギタリストのソロアルバム

 

あれから30年。そんなロック少年が大人になり、いつの間にか50才を過ぎてしまいました。

あのときのロックオタクのアニキにすすめられたアルバムの数々は、カッセトテープからCD、そしてiPodと時代の変遷で媒体を変化させながら、今でも僕の愛聴盤してライブラリの中に大切に保管されています。

そんな中で一番のお気に入りが、ロニーウッドが1975年にリリースしたソロアルバム2作目のNOW LOOKです。

全編にわたって彼の愛するリズムアンドブルース色が濃いアルバムとなっていて、まさに大人のロックアルバムです

1曲目のI Got Lost When I Found Youは、彼の親友でもあるボビー・ウーマックが参加した、黒っぽいファンキーなサウンドに仕上がっています。

僕の一番好きな曲でもあります。

40代の頃にギター教室に通っていたことがあったのですが、このリフを弾きたくて先生に無理をお願いして耳コピしてもらい、弾き方を教わった記憶があります。

ロン・ウッドといえば、あのローリングストーンズでキースリチャーズと双璧をなすギタリスト。

ジェフベック、ロッドスチュワートといったアーテイスト達と組んだ後、ミックテイラーの抜けた後のストーンズのオーディションを受けて、正式メンバーとなります。

ちなみに彼のギタープレイの中で一番好きなのは、ローリングストーンズが1977年に発表した2枚組のライヴアルバム「ラヴ・ユー・ライヴ」の中のYou Can’t Always Get What You Wantのソロ。

2分を超える圧巻のギターソロで、ロニーがここまで長いソロを弾くことはめずらしいです。

しかも情感あふれるプレイで、何度聴いても鳥肌がたちます。

ひょっとすると、ミックジャガーがこのときのロニーのギターに感動して、歌に入るタイミングを逃したのかもしれません。

ちなみに「ラヴ・ユー・ライヴ」が収録されたのは、1975年から1977年の間。

そしてNOW LOOKが1975年発表です。

つまりロン・ウッドの最盛期はこの頃だったのではないか?と思うくらい脂がのっていた時期です。

そして、キースリチャーズもこのアルバムNOW LOOKに参加しています。

70年代のロックアルバムはさんざん聞いたけど、これは知らなかった。

あるいは、ローリングストーンズは「ブラック・アンド・ブルー」以降が好きだ、という方は、ぜひ一度聴いてみてください。

 

えっ?

 

「なにゆうとーねん。このアルバムなんかレコードの溝が擦り切れるほどに聴いとるワ」というそこのアナタ?

ひょっとして、あのときのロックオタクのアニキじゃぁ・・・

ジャズ初心者はどのアルバムから聴けばいいか?

2019年8月26日

 

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