こんにちは、jazz335です。
飛び込み営業はファーストコンタクト、つまり最初の3~5秒で成否が分かれます。
営業トークや身だしなみも大切ですが、やはり相手の印象に残るA4チラシを渡すのがポイントになります。
そこで、今回はココナラとラクスルを利用した、訴求力の高いチラシを作成する経緯をお話しします。
飛び込み営業では話を聞いてもらえない・・・
飛び込み営業では話を聞いてもらえない・・・経験した方なら誰しも持つ共通の悩みです。
別に悪いことをしているわけではないのですが、仕事の途中でいきなり見知らぬ営業マンが来たら、警戒したり不愉快になって当然だと思います。
セールスをする中で、相手を口説くというプロセスがあります。
つまり、相手を説得して納得してもらうようにすることです。
ただしこれには、相手の人にこちらの話を聞く準備ができていることが前提となります。
そう考えると、約束もなしにいきなり訪問して、しかも相手の人にこちらの話を聞く準備をしてもらうのはムリがあります。
もちろん、中には話を聞いてくれる人もいます。
しかしながら、仮にスムーズに会話ができたとしても、次回のアポをとろうとするとたいてい断られます。
なぜなら、まだ信頼関係ができていないからです。
そこで、この段階で有効なツールとなるのがチラシです。
自分の分身となって相手の手元に残り、チラシをみて少しでも関心を持ってくれれば、それが信頼関係を作るためのファーストステップになります。
では、どんなチラシをどうやって作ればいいのでしょうか?
ココナラとラクスルでできること
相手との関係を作るために重要な役割を持つチラシですが、残念ながらすぐに捨てられる確率が非常に高いです。
そこで、少しでも相手の目に留まるチラシを、ココナラとラクスルを利用して作ることにしました。
ココナラ×ラクスルで低コストのチラシ作成ができる
チラシをデザイン会社や印刷会社に依頼すると10万円以上はあたりまえ。しかもロットも大きくなります。
そこで今回利用したのがココナラとラクスル。
ココナラでチラシのコンテンツやデザインを作り、ラクスルで印刷をお願いします。
ココナラには、様々なサービスを低料金で提供する出品者がいます。
そして、アマゾンで日用品を買うような感覚でこれらのサービスを購入することができます。
アマゾンとの一番の違いは、コミュニケーションツールです。
購入する前に、問い合わせや見積もり依頼をチャット形式のダイレクトメッセージでやりとりできる、というところです。
もちろん、添付ファイルもつけることができます。
ホームページにあるような「問い合わせフォーム」ではなくて、スマホのショートメッセージみたいな機能です。これ、相手の既読もわかってとても使いやすいです。
そして購入後は「トークルーム」というチャットルームに移動し、引き続き会話しながら作品を仕上げることができます。
チラシ作成はいくらぐらいかかるか?
ココナラの検索窓に「チラシ」というキーワード入れて検索をすると、たくさんの出品者がヒットします。
パワーポイントを使って、2,000円から5,000円くらいで引き受けてくれる出品者もいます。
今回は売れるチラシを作るために、あえて工程ごとに分けて、次の3人の出品者にお願いしてみました。
・メインとなる4コマ漫画を描いてくれるイラストレーター
・キャッチコピーやチラシの文章を考えてくれるライター
・漫画やキャッチコピーをもとにA4チラシを作成するデザイナー
これでも総額5万円以内の予算で作成できました。
もちろん、クオリティにこだわらなければ、これの半分以下で依頼することも十分可能です。
そして、出来上がったチラシ原稿をラクスルで印刷するのですが、これは用紙サイズ、紙の厚み、枚数、納期によって料金が分かれます。
例えば、A4チラシを光沢紙(厚さ:標準)の片面印刷で、1000部印刷、納期が1週間とすると2,800円(@2.8円/枚)となります。
僕の場合は、チラシに4コマ漫画を入れることにこだわりました。
きっかけは、このブログの集客のために4コマ漫画の作成依頼の記事を書いたことです。
そのとき「これって本業のA4チラシに入れたら面白いかも!」とひらめきました。
営業チラシを作っても、ほとんどの場合読まずに捨てられます。
ところが、漫画にして吹き出しの中に伝えたいことを書けば、意外にも読んでもらえます。
ターゲットとチラシの目的を出品者に伝える
それぞれの出品者に伝えた共通の内容は、次のとおりです。
別々の人にそれぞれの工程を依頼する場合、全体の統一感を出すにも大切なポイントになります。
チラシを受け取る人、つまりターゲットは誰か?
僕の場合は、受付で電話をかけると最初に出てくる女性をターゲットにしました。20代から30代の方が多いです。
そして彼女たちから「結構です」「担当者は不在です」「ほかで頼んでるので・・・」というお断りフレーズが出ます。
そんなときでも、差し出したチラシを受け取ってもらえれば、ちょっとでも話を聞いてもらえるかもしれない・・・
これは飛び込み営業を経験された方なら、誰しも思うことではないでしょうか。
訴求するポイントはどこか?
相手に伝えたいことは何か?
値段が安いこと?それとも商品やサービスに他にはない特徴があること?ちょっとめんどうなことも引き受けてくれること?
ここをはっきりさせると、チラシを依頼される側も作りやすくなります。
「そこが、よくわかってないんだよなー」という営業マンもいると思います。
僕自身、最初のうちそうでしたから。
ココナラに出品しているライターの中には、漠然とした状態からヒアリングして訴求ポイントを言葉で表現してくれる方もいます。
ですから事前に「相談しながら訴求ポイントを決めることができるか?」出品者に相談してみるのもひとつの方法です。
このチラシ、捨てるのチョットもったいない・・・と思わせたい
せっかくチラシを渡しても、すぐに捨てられては意味がありません。
「捨てるのチョットもったいない」と相手に思わせるのが、今回作成するチラシの目的です。
これは、飛び込み営業を続ける中でいつも考えていることです。どうすれば相手の印象に残るんだろう・・・
そこで、お願いした3人の出品者(イラストレーター、ライター、デザイナー)にもココを共有してもらうことにしました。
チラシ作成の流れ
イラストレーター
今回作成するチラシの主役は4コマ漫画です。
ですからここに一番時間をかけています。
先ほどのターゲットやチラシの目的のほかに、大事なのがストーリー作りです。
チラシを受け取る相手が困ってること、商品の訴求ポイントなどをもとに、イラストレーターと共同で作りこみます。
そうすれば、チラシを受け取った人に伝えたいことを、マンガの登場人物が代弁してくれるわけです。
4コマ漫画の依頼方法については、下記の記事を参照願います。
ライター
ライターは今回女性の方にお願いしました。
訴求対象の大半が女性社員なので、優しい表現ができるタイプの方。
ダイレクトメッセージを何度かやり取りして、言葉の選び方にセンスがあるな、と感じたのでお願いしました。
イラストレーターから漫画のラフが上がってきたら、ライターの方に見せて、セリフの手直しやチラシのタイトルとなるキャッチコピーを依頼します。
ライターに依頼する場合の相場は、ほんとにピンキリです。
1000円で引き受けてくれる方もいれば、プロのコピーライターだと50,000円!という方もいらっしゃいます。
プロの場合は、自分の作品をポートフォリオとして公開していますが、アマチュアのライターは公開していない場合がほとんどです。
そういう場合、ダイレクトメッセージで「過去の作品を見せてもらえますか?」と聞くと、添付ファイルで送ってくれる場合があります。
デザイナー
チラシのデザイナーを探すには、ココナラの検索窓に「チラシ」といれると一覧で表示されます。
相場は、A4片面で3000円から20,000円くらいです。
やはり20,000円出せば、かなりデザインにすぐれたものを作ってもらえます。
僕がお願いしたのは、男性のデザイナーです。サンプルの過去に制作したチラシを見て「あ、これだ!」という感じで決めました。
それと、やはりダイレクトメッセージでやりとりして、対応が良かった人。
これ、やはり大事なポイントです。
イラストレーター、ライター、デザイナーの方には、それぞれ自分の持つ漠然としたイメージをカタチにしてもらうわけです。
ですから、コミュニケーションがスムーズにいく人と組むのが失敗しないポイントです。
4コマ漫画、タイトルのキャッチコピー、説明文がそろったところで、デザイナーにデータ提供します。
チラシの原稿ができたらラクスルで印刷!
さて、ようやくチラシの原稿が完成しました。
コピー用紙に印刷してもいいのですが、せっかくなのでコート紙(新聞の折り込みチラシのように表面が光沢やマット調の紙)に印刷することにしました。
ラクスルなら、原稿のPDFデータを使ってカンタンに印刷から配送までできます。
印刷ロットも100部から刷れるので、試しに配布して反応を見つつデザインを修正して追加印刷、なんていうこともできます。
チラシのサイズ、紙の種類(光沢紙、マット紙など)を選択すると、枚数と納期別に価格表が表示されます。
光沢が抑えられた落ち着いた風合いの紙のことです。
4コマ漫画を取り入れたチラシの反応は?
さて、実際に作成したチラシを持って営業に行ってみました。
やはり、今までとは相手の反応が少し違うことに気が付きます。
9割近い人が受け取ったチラシをじーっと見てくれます。
もちろん、その後に「結構です。」と断られる場合がほとんどです。
ただ、中には不機嫌そうな顔で出てきたところ「何?これ?」みたいな表情でチラシを見た後に、思わず顔がほころぶ人もいます。
ボクはその反応をただ見守るだけです。
今までみたいに、たたみかけるようにトークを続けることもなく。
4コマ漫画の吹き出しに書かれたセリフが、ボクの代わりに営業してくれます。
そして、ちょっとでも相手の警戒心が解かれれば、そこから会話もできます。
営業チラシと4コマ漫画は意外に相性がいいのではないでしょうか。