こんにちは、jazz335です。
東京近郊のロードサイドでよく見かける「うまいラーメンショップうまい」と赤地に白抜きで書かれたラーメン店。ラーショの愛称で呼ばれて多くのラーメンファンから愛されています。
一方で関西でラーメンショップ、と言っても知るひとぞ知るという感じです。
東京から関西に転勤すると、東京で当たり前のようにあったラーメン店がなく、寂しい思いをします。
と、たそがれていたら神戸にラーショがあることを発見!早速食べてきました!
■ニューラーメンショップオリジン
兵庫県神戸市兵庫区中之島1-1-4 神戸市中央卸売市場本場 関連中央棟 2F
■ラーメンショップ なまず峠店
兵庫県赤穂市西有年3008-18-1
■ラーメンショップ 愛荘店
滋賀県愛知郡愛荘町上蚊野506
ニューラーメンショップオリジンは東京豚骨!
お店は神戸市立中央市場の2階にあり、イオンモール神戸南の真向かいです。
看板はもちろん、赤字に白抜き。ラーメンショップの文字にテンションが上がります。
ネギラーメン(小)900円
注文は食券制で、ネギラーメン(小)900円を購入。小と言っても麺はひと玉あり、いわゆる並の量です。
着丼したのは水色のラーメン丼。そうそう、これこれ。ラーショ特製の白ネギやワカメのトッピングも健在です。
麺は硬めで注文しました。中太のストレート麺は食べ応えがあります。
スープは背脂が入った豚骨スープ。大きめのレンゲで一口飲むと、これぞ東京豚骨!関西にも豚骨スープのラーメン店はたくさんありますが、ラーショの味にはなかなかたどり着くことができません。
麺の硬さ、スープの濃さ、背脂の量は食券を渡すときに注文できます。
ネギチャーシューメン(小) 1200円
ネギチャーシューメン(小)1200円。最近はチャーシュー麺の1000円超えは当たり前ですね。
麺は硬めで注文。
スープの濃さは普通、背脂も普通です。途中でカウンターにあるニンニクを投入。
チャーシューは肩ロースでしょうか?ほどよい弾力と柔らかさです。
食べ終わった丼はカウンターの上へ
ラーメン二郎では食べ終わった後にテーブルを拭いて丼をカウンターの上に上げる、というのが常識です。ですから僕はクセで空の丼をカウンターの上に置きましたか、かえりがけにこんな張紙を見つけました。
まわりのお客さんを見てると、カウンターの上に丼をあげる人の方が少ないように感じました。
東京だとカウンターの見えるところに「食べ終わったらどんぶりをカウンターの上に置いてください」という張り紙をしているお店をちょこちょこ見かけます。
みなさん、ぜひ協力しましょう。
最寄駅は中央市場前駅(神戸市営地下鉄湾岸線)
大阪方面から電車で来る場合は、JR三ノ宮から神戸市営地下鉄湾岸線三宮・花時計前駅まで歩いて乗り換えるか、阪急花隈駅〜みなと元町駅で乗り換えることになります。車ならイオンモール神戸南の駐車場に停めて帰りに買い物して帰る、というのはどうでしょう。
中央市場前駅で降りてから比較的広い道路を横断歩道で渡るのですが、いつまでたっても信号が青にならないと思ったら押しボタン式信号でした。はじめて行く方は注意してくださいね。
ニューラーメンショップ オリジン
神戸市兵庫区中之島1-1-4 神戸市中央卸売市場本場 関連中央棟 2F
営業時間に注意!
営業時間は9:00〜14:00なので、夕方神戸に入るとすでに閉店しています。朝ご飯を抜いて神戸に移動し昼前に食べる、というのもいいですね。
ラーメンショップとは
さて、ニューラーメンショップオリジンのレビューを熱く語ってきましたが、関西の人からすると「ラーメンショップって?」とピンとこない方も多いのではないでしょうか?そこでラーメンショップについて少しまとめてみました。
ラーメンショップは東京都大田区の椿食堂管理有限会社が管理しているフランチャイズチェーンです。全国に300店舗以上あると言われていますが、関東から東北に出店が集中しており、関西ではわずか3店舗のみ。つまり関西人には極めて馴染みの薄いラーメンチェーン店ということになります。
最近は関西でも横浜発祥の醤油豚骨ラーメン、いわゆる「家系」のラーメン店を見かけるようになりましたが、この家系の元祖とも言える1974年創業の「吉村家」創始者、吉村実氏は羽田空港のトラックターミナルの屋台で修行したそうです。その屋台こそがラーメンショップの原点でもある椿食堂ということになります。
ラーメンショップはこの椿食堂から始まったわけですが、全国300店舗の中にはこの「椿系」から派生して「ニューラーメンショップ」や「ラーメンショップ さつまっ子」が生まれたと言われています。
神戸のニューラーメンショップオリジンの看板を見ると「主水(もんど)」のロゴが入っています。店主さんは埼玉の久喜市にあるニューラーメンショップ主水で修行されたそうです。
ごま油、そして「クマノテ」という調味料で味付けされた白ネギがトッピングされているのが特徴です。そしてスープは豚骨醤油。「椿系」では背脂が入らないお店が多いそうですが、神戸のニューラーメンショップオリジンではしっかりと入っています。いわゆる背脂チャッチャ系。
この豚骨スープ、その昔東京で「環七ラーメン戦争」と呼ばれたムーブメントがあり、豚骨醤油スープに背脂チャッチャというスタイルが一つの定番でした。「土佐っ子」「野方ホープ」などの有名店があり、東京豚骨というスタイルが確立されていました。京都でも「中華そば ますたに」をはじめとした背脂チャッチャ系がありますが、こちらのトッピングは青ネギ。そう考えると白ネギがのった東京豚骨スープのラーメンはやはり関西では希少な存在ではないでしょうか。